ベジタリアンのThanksgivingの過ごし方の一例

Thanksgivingは11月の第4木曜日と定められているため、多くのアメリカ人は金曜日、つまり今日もお休みを取ってしまう。僕は普通どおりに職場に来たが、うちの職場と隣の職場を合わせても、今日来ているのは僕、台湾人、中国人、韓国人、イタリア人といった外国人部隊ばかりで、例外的に来ているアメリカ人はラクベジタリアンの女性一人だけだ。
実は同じ職場のこの女性とは、Thanksgivingの前日に仕事の話をする用事があったのだが、そのついでに僕は、七面鳥とか食べない貴女はどうやってThanksgivingを過ごすんだい?と質問した。彼女の答えは、特に何もしない、で、木曜日は休日だから休むけど金曜日は普通に来るよ、と答えていた(果たしてその通りだった)。彼女によればThanksgivingはcrazyな風習であり、この日のために七面鳥を皆がこぞって丸焼きを楽しむ光景、そして動けなくなるまで料理を食べて「幸せ」とか言っている様子には人間の知性のかけらも感じられない、とまで言いきった。彼女の家庭は旦那さんも、そして両方の両親ともにラクベジタリアンで(正確に言うと、旦那はベーコンだけは止められないらしく、「ベーコンベジタリアン」と自分で言っているいい加減さではあるが)、この日に家族が集まる風習すら彼女たちには昔から全くなかったらしく、ベジタリアンにしてもアメリカ人ではかなり珍しい部類の人だろうとは思う。
また彼女が、Thanksgivingは給料稼ぎの最もよい時期だ、と言っていたのが面白かった。彼女の旦那は大工場のプラントメンテナンス部署で働いて、ようするに24時間何人かは会社に留まっていないといけないらしい。しかし、Thanksgivingから日曜日までは普通のアメリカ人は働きたがらないから、この日に休日出勤をすると手当が良いのだそうだ。彼女の旦那の部署の場合、今回のThanksgivingで休日出勤を選んだ人はみんなベジタリアンだそうだ(藁)。