台湾の偽肉

ptth-garden2005-11-21

ちょっとダラダラと書きます。ベジタリアンのことをネットで色々調べ出してすぐに気付くのは、台湾という国には高度にベジタリアニズム(素食)が浸透しているらしい、という事だ。
http://enlight-hp.hp.infoseek.co.jp/CARAVAN/TAIWAN/vegtw.html
http://www.geocities.co.jp/PowderRoom-Lavender/3051/sosyoku.html
http://www.marumavege.com/gaikoku/taiwannobaai/taiwannobaai.html
もっとも、僕の職場の同僚には肉大好きの台湾人がいて、僕が「素食」を目指していると言ったら本気で僕を哀れんでいたから、まぁ台湾人も色々である。
さてその台湾には、「もどき肉」「偽肉」という、ベジタリアンに合う原料のみを使って肉の食感を出した食材が存在するということも、ネットを見ていてすぐに知った。あらかじめ断っておくと、ベジタリアン食90%な生活に変わった3ケ月前から今まで、僕の中で肉に対する執着が湧き上がったことは一度もないから、もどき肉を特に必要としている訳ではない。また「偽肉は肉を追い求めているからじゃないのか」というまるまさんサイトで紹介されている批判もある程度的を得ているとすら感じている。ただ、知らない食べ物があるなら一度はトライしてみたいし、それが案外おいしい/面白いのなら食のバリエーションが増やせて楽しいだろう。というような動機で、僕の住む町のどこかの中国系スーパーにでも置いていないかと思って探していたが、今まで見つけられずにいた。
さて昨日、ここ1ケ月ほど一緒に仕事をしている中国人と手作業しつつしゃべっていたら、職場から車で5分くらいのところに新しい中華系のスーパーが出来たと言うので、さっそく行ってみることにした。数日前のコメントに書いたように、この町で一番品揃えの良い中国系スーパーは汚くて管理がいい加減なのが難点である。例えば、つい最近なにかの缶詰を買おうとした人が賞味期限1999年のものを発見したとか、通路をネズミが走っていたのを見たとか、vermicelli(米麺)の袋のはずなのに中身が半分しかなくて残りのスペースにコクゾウムシの幼虫がうずめいていたとか、そんな話を耳にするたび、もっと綺麗なスーパーがあればなぁと思っていたのだ。
行ってみてすぐに、その規模の大きさのみならず、美しさと清潔感に魅せられたのだが、さらに気付いたのはこのスーパーは中国人ではなく台湾人の経営で、台湾から輸入された食材が沢山置いてあるということだ。もしや…と思って物色していると…あったよ偽肉!しかも結構色々なバリエーションがあって目移りするほど。今回は「生筋(gulten)」と「素鶏片(vege chicken)」を買ってみた。前者が12オンス$2.15、後者が8オンス$2.99だった。
今日の昼飯は、一昨日作ったひよこ豆ココナッツカレーに素鶏片を入れて食べてみた。…うわ、食感はまるで鶏肉、だけど味はまったく違う(笑)。原材料である豆腐の風味はしつつ…でも豆腐でもない。何というか、特に味に自己主張はなくて、とにかく食感を楽しむ食材だと見た。カレーを煮込んだり、煮物にしたり、偽肉自体に味が染み込むような料理だと楽しくつかえそうな気がする。今後、気軽に使ってみようと思う。